【できるよシリーズ】CMYK印刷がよくわかる分版ステッカーを作りました
- 2017.09.16
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今回は【できるよシリーズ】の番外編としてCMYKの版をイメージした透明ステッカーを作ってみました。
CMYKの色の仕組みを解説しつつ、4色のステッカーをCMYKの版にみたて、実際に重ねるとどのような色に見えるのか試してみたいと思います。
CMYK印刷のしくみ
CMYKカラーとは
CMYKカラーとは色の三原色と言われるC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)と、その3色では補えない「黒」K(ブラック)の4色を重ねることで再現されるフルカラーのことをいいます。
データを作成する際、illusrator上ではカラーパレットのスライドを移動させる事で数値を替え色を作りますが、この数値がそのままCMYKの版となります。
フルカラーはこうやって作られる
CMYKカラーは色を重ねることで多彩な色を再現します。このような色の作りを「減法混色」といいます。絵の具やペンキなど色の三原色をベースにして出来る色は「減法混色」にあたります。
印刷はこのCMYKの版をそれぞれ作り、インクを用紙に転写して重ねていくことで色が作られていきます。
※印刷の仕組みに関しては「何が違うの? オフセット印刷とオンデマンド印刷」にも詳しく解説しております。
4枚のステッカーを作ります
では、CMYKの色の仕組みを理解していただいた所で今回の記事の本題です。色が重なっていくとどのような色に変化していくのか、実際に透明ステッカーを使ってCMYK4枚の版ステッカーを作ってみました。
この4枚のステッカーがどのように変化するか順に追ってみたいと思います。
まずY(イエロー)版にC(シアン)版を重ねます。
イエローにシアンが加わる事で「緑」が表現されます。小学生の頃、絵の具で青と黄色を混ぜて「緑」が出来た時の感動を思い出します。
さらにM(マゼンダ)版を重ねます。
徐々にイラストの全景が見えてきました。マゼンダとイエローが重なる部分が「赤」と「オレンジ」に変化します。
最後に全体の輪郭部分のK(ブラック)版を重ねて完成です。
ブラック版は全体の輪郭線を描画しています。CMYに輪郭を重ねるとイラストに命が吹き込まれ、鮮やかな「プリント姫」のステッカーが仕上がります。
いかがでしょうか? 擬似的ではありますが、印刷の版を真似たCMYKのステッカーを作ってみました。色が重なる部分も綺麗に変化して、簡単な作りですがフルカラーの印刷の仕組みがわかる仕上がりになりました。
色の仕組みを理解できればデザインの幅もきっと広がります。是非データを作る際の参考にしてください。
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